〜収支を洗い出す〜
今後1年間の収支を洗い出すとなれば気の遠くなる作業ですが、
例えば3ヶ月や半年など短期間の収支を洗い出してみてください。
・【わかっている】をなぜ?
事業者の方はすでに頭に入っていることなのでわざわざ【わかっている】をなぜ?
とお思いになると思いますが、このわざわざ明示することに意味があるのです。
・本当に隅々の収支の1円に至るまで認識していますか?
棚卸のようにわざわざ見直しをすることで意外な収支があるかもしれませんし、何よりも明示することにより個々の項目に焦点が合うこととなりますので、改めてその項目の必要性などを再考するきっかけをもつことにつながります。
なんとなくわかっている=見直す機会を放棄する=(認知の有無に関わらず)現状を許容する
〜収支をともに固定費(毎月定額)と変動費(毎月変動)にわける〜
・貸借対照表から収支を抽出する
図中の借入金以外は損益計算書から抽出できます。借入金は貸借対照表から抽出できます。
一番のポイントは収支計算では貸借対照表からも項目を抽出する点です。
損益計算書では黒字なのに収支をみると赤字なんてことはざらにあります。
(黒字倒産はこれを指します)よってそれぞれの財務諸表から漏れなく抽出することが
収支計算のよいところです。
〜現有財産を洗い出す〜
貯蓄残高は収支計算を行おうとする時点での現預金残高でよいと思います。
ほかに売掛金や上場株式など短期間で現金化できるものがあればそれも明示してください。
〜まとめ〜
赤字収支が続けば当然合計財産は減少していきます。それを知ることは事業継続のタイム
リミットを知ることと同意です。知ることで痛みは伴います。
しかし現在金融機関が薦める無利子貸付も自社の場合、本当に申し込んでよいものなので
しょうか。雪だるま式に借金が増えるのは現状を知らないからです。
知ることで、やるべきこととやってはいけないことを決めましょう。
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