在庫管理をはじめましょう
今回のブログでは、在庫管理についてお話したいと思います。
決算をしているとこのような不明差額が生じることがあります。
むしろこの不明差額にも気がつかないことのほうが多いですが、今回は気がついたパターンを例とします。
会計上はこの差額も経費としてしまえば別に問題はない(?)ですが、経営上はどうで
しょう?
よくよく調べてみれば5,000円のうち2,000円は売上げていたことがわかり、2,000円は盗難にあったことが分かり、残り1,000円は私用で消費したことが分かり...
このようなことを把握するには非常に手間ではありますが、買った時、売上げた時、その都度都度記録をし、帳簿上のあるべき残高を把握して、それを定期的な棚卸しをもって実際の
在庫と突き合わせをする必要があります。
在庫管理は決算を組むためだけの作業ではありません。むしろそのためにやる訳ではありません。そもそもの目的は会社財産を使って購入した商品等がどれくらいの頻度で売上げられているのかや、在庫量によってはセールの必要性や、その商品の取り扱い自体を検討したりと経営上必要な作業です。
先の例で言えば売上げていたことが漏れたのであれば、正しく請求はできていたのかや、営業と経理との間のコミュニケーションに問題がなかったかを考えなければならないかもしれませんし、盗難がおきるような商品管理体制を見直す必要性を考えなければいけませんし、私用に至っては課税漏れを指摘されるかもしれません。
在庫確認は継続的に記録する!
多くの事業者の方は、在庫は年に一回実在庫を把握するだけにとどまっていると思いますが、継続的に記録すると意外な経営事実が見つかるかもしれませんよ。
0コメント