支出目的を共有すること、知ることの大切さ

先日会計に関するある書籍を読んでいたところ、「どのような支出にもストーリーがあるわけなので、それを第三者に説明できることが大切」なのだとありました。


 ここで「ANA30,000円」という領収書が目の前にあった場合の会計処理に関するお話しをします。


この領収書から分かるのはANAに3万円支払ったということと、あとはそこに発着時間・場所が明示されていれば【目的は知らないけど】移動のために飛行機を使ったのだなと理解し、その支出は会計上、旅費交通費3万円として表示しておしまいです。


 先日ある方と事業に関するお話していたところ、ここ数年は社員教育に力をいれていますと。そこで私は外部に教育を依頼したのだろうと理解し、その教育関連の支出はどれですか?と聞いたところ、外部委託はせずに、自分自身が行っているのだと仰いました。となれば、ご自身のインプットはどのようになさっているのかとお聞きしたところ、(詳細は省きますが)それが最初に申し上げた飛行機出張の目的であったとのことでした。


 記帳代行などは外部に委託すれば楽ですし、自分でやるよりも、ある程度正確性は増すと思います。また昨今の自動仕訳システムを使った場合も同様です。


しかし一枚のレシートには使った人の数だけ思いや目的、その後のストーリーが隠れているのです。例えば先のような背景を知った場合の飛行機代の支出は一体どのような項目で表示するのが正しいのでしょうか?


全てのレシートについてそこに隠れた背景全部を共有することは困難かもしれませんが、それを共有すること、知ることは相互にとってとても大切なことだと学びました。

株式会社 good wAve

経理代行、経理事務、各種財務書類作成代行、財務コンサルティング

0コメント

  • 1000 / 1000